【取引相手とのトラブル】自分の中の常識は他人の非常識だと改めて思った話

2020年4月13日

こんにちは、『優月の気ままな創作活動』にお越し頂きありがとうございます。
管理人の春音優月（はるねゆづき）と申します。

普段からブログを書いたり一次創作の小説を書いていますが、クラウドソーシングサイトを通じてお仕事もしております。

こういったサイトを通していても、やはり個人間のお取引きにトラブルというものはつきものですよね……

モンスタークライアントに当たってしまった り、クレーマー被害に遭ってしまったこと は以前ブログにも書きましたが、今回は今までとは違った形のトラブルに発展したことを記事にしたいと思います。

もう二度と同じ失敗を繰り返さないように自分への戒めもありますが、ブログの読者さまにも相手との価値観の違いにどう向き合うのかを考えて頂きたく思って、今回の記事を書くことにいたしました。

価値観の違いが元で発生したトラブル体験記

※プライバシーの観点から、実際に遭った事例とは多少事実を変更してお送りさせて頂きます。

途中までは順調でした

これまでたくさんのご依頼やお問い合わせを頂き、なんとなくヤバそうなお客様は最初のご連絡の時に判断がつくようになりました。

少しでもトラブルに発展しそうだと思った時点でお断りさせて頂いてるのですが、今回は最初からご丁寧なご連絡を頂き、物腰も柔らかでとても良い感じの方でした。

お取引きに入ってからも、その方のご都合で作業に入るのが遅れてしまうといったことはありましたが、まだまだ取引期限までには余裕がありましたし、提出物も喜んで頂けて、とても順調だったのです。

多少の返信の遅延もありましたが、「事情があって返信は遅れます」と前もってご連絡頂いていたので、こちらとしても安心してお取引きさせて頂いておりました。

ここまでは関係も良好でしたし、お取引きも順調に進み、このまま何事もなくお取引完了できるだろうとすっかり私は思い込んでいましたが……

お取引き完了後の作業を要求された

順調にお取引きが進むなか、ある日「事情があって、返信や納品物の確認に割く時間が取れない。今回の取引きはとりあえず終わらせて、また自分が落ち着いたら連絡するので、その時に残っている作業を終わらせてほしい」のような意味合いのことをお伝え頂きました。

事情があるのは分かりますが、ただご要望頂いたことにお応えすることは難しいなと感じたので、「納品物の確認やリテイク指示は全てお取引き中に終わらせてほしい。お取引き中に確認できない場合、後日の修正や対応が必要であれば有料。追加の作業が必要であれば、また改めて依頼し直してほしい」というようなことをお伝えしました。

納品後の作業をお断りしたら

「ご依頼頂いた作業は取引中に終わらせる。納品物の確認リテイクは必ず取引中に行う。」なんてことは常識だと思っていましたし、私の中では当たり前のことをお伝えしただけなので、何で怒らせてしまったのか分からずに最初は呆然としてしまいました……。
「優月の言っていることは、取引きの規約上正しいのは分かる」とその方は前置きした上で、以下のことをおっしゃられました。

・事情があってスムーズに取引が進まないことは事前に伝えたし、その際に優月は「返信はご都合の良いタイミングで」と言っていたにも関わらず、「取引完了後の作業や修正は出来ない（もしくは有料）」と伝えられ、手のひらを返されたようで傷ついたこと
・すでにお金も払っている。まだ終わっていない確認作業があるのに対応してもらえないのなら、支払い分が無駄になるということ

お取引きがスムーズに進まない事情もあることですし、もちろん私も相手の方のおっしゃってることは心情的には理解はできるのです。
ただですね、事情は察しますし、心情も理解しますが、だからといって相手の方の言い分は、こちらとしては思うところがありました。

まずは、ひとつ目の理由。
・事情があってスムーズに取引が進まないことは事前に伝えたし、その際に優月は「返信はご都合の良いタイミングで」と言っていたにも関わらず、「取引完了後の作業や修正は出来ない（もしくは有料）」と伝えられ、手のひらを返されたようで傷ついたこと

「返信はご都合の良いタイミングで差し支えありません」とはたしかにお伝えしましたが、だからといって取引完了後の作業を要求されるとはこちらとしては考えていませんでした。

「ご都合の良いタイミング」とは言っても、物事には限度というものがあります。
「いつまでも待ってます」という意味ではありませんし、「（取引中に全ての作業が完了するような速度内で）ご都合の良いタイミング」といった意味合いでした。

そんなことわざわざお伝えしなくても理解して頂けると考えていましたが、それはあくまでも私の考えなので「（いつまでも待ってますので）ご都合の良いタイミングでご返信ください」と捉える方もいらっしゃるのかもしれません。

個人的にはまさかそんな捉え方をされるとは思っておりませんでしたし、それで傷ついたと言われるのもなんだか釈然としないものがありました。しかし、実際に私が「いつまでも待ってます」と取れるような意味合いで取れるような発言をしたのは事実ですし、それで傷つけたのであれば、その点は本当に申し訳ないなと思いました。

次に、２つ目の理由。
・すでにお金も払っている。まだ終わっていない確認作業があるのに対応してもらえないのなら、支払い分が無駄になるということ

これは、私も心情的には理解できるのです。
出品側にしても、購入側にしても、お取引中にやむを得ない事情があってお取引きがスムーズに進まなかったり、納期に間に合わないといったことはあるかもしれません。

やむを得ない事情があるのであれば、私だってガチガチに「ルール！納期厳守！」というつもりはありませんし、自分だって遅れてしまうこともあるかもしれませんので、そこは臨機応変に対応していけたらと思っています。

自分が購入側にしても出品側にしても、事情があって返信や納期が遅れてしまうことを事前にお伝え頂けたら、待つのは全然大丈夫です。

ただですね……、何事にも限度というものがあります（二回目）

いくらやむを得ない事情があるからといって、「事情があるから、（いつになるか分からないけど）取引完了後に追加対応お願いします」というのはさすがにちょっと……と私は思うのです。

事情があるのは理解しますし、考慮もします。しかし、申し訳ないですが、その事情は私には何にも関係のないことです。

私はその方の家族でも友だちでもありませんし、お取引相手なんです。いくら事情があるからといって取引相手にまでそれを考慮しろと強要したり、過度な負担を強いるのは違うと思うのです。

それに、その時すでに70%ぐらい作業は終わっていました。
その方の都合で作業に入るのが遅れたことにも私は文句を言いませんでしたし、納期に間に合わせるために「このくらいの作業量なら、通常はこれくらいの日数頂きます」と事前にお伝えしていたお日にちよりもかなり早く提出物を提出しました。
その方の返信の遅延にも文句は言いませんでしたし、こちらからはいつも24時間以内に返信していました。残りの30%が期限内に終われないのは、私のせいではありません。

私としては相手の方のご事情にも最大限配慮してきたつもりなのに、そのことには一切触れず、ご自分の都合だけを主張されるのは勝手だな、と正直思ってしまいました。私の都合や気持ちを一切考慮して頂けなかったのは、少し残念でしたね……。

やむを得ない事情があり、「本来ならお取引き中に出来たはずの確認やリテイク」が出来なければ、「損した！」というお気持ちになるのは分かります。

しかし、相手の方に事情や都合があるように、私にだって都合というものがあります。
他の方からのご依頼だってありますし、育児や家事もあります。自分のブログや小説だって更新したいです。

いつ連絡がくるかも分からない一人の方のためにずっとスケジュールを空けておく、というのは不可能ですし、正直ストレスです。
それに、私だってやむを得ない事情があっていつ出品をやめるかも分かりませんし、「お取引完了後でも、いつでも修正対応します！」なんて無責任なことはとても約束できないなと思うのです。

「冷たい」「やむを得ない事情があるなら、配慮してあげたらいいのに」と思われるかもしれませんし、たしかにそうなのかもしれません。

しかし、一度例外を認めてしまうと、「じゃあ私も」「私も」とならないとも言い切れませんし、そうなったら自分が潰れてしまいます。

お取引き完了後も無償で修正等対応する方のことは否定しませんし、間違いではないと思います。ただ私は出来ません、というだけです。

「ご依頼頂いた作業は取引中に終わらせる。納品物の確認リテイクは必ず取引中に行う。」
こういったことは自分の中では常識だと思ってたのですが、中にはお取引き前にラフやサンプルを提出する方もいらっしゃいますし、お取引き完了後にいつでも修正してくださる方もいますよね。

「ご依頼頂いた作業は取引中に終わらせる。納品物の確認リテイクは必ず取引中に行う。」
わざわざお伝えしなくても、こういったことを理解して頂けていると思い込んでいた私にも非がありますし、事前に「お取引き完了後の修正等はできません」とお伝えしていなかったことも説明不足でした。

相手の方の言い分には私も納得できない部分がありましたが、それはあくまでも私の考えですし、今回私に落ち度があったことも事実です。

・誤解を与えるような発言をしたこと
・傷つける意図はなかったが、それによって傷つけたのであれば申し訳なかったこと
・納品後の対応は有料であることを事前にお伝えしてなかったこと

以上の自分の非を認め、謝罪したうえで出来ないことは出来ないとお伝えし、今回は私にも非があるので納得頂けないようであればキャンセル（全額返金）にも応じます、とお伝えしました。

とりあえず無事にお取引きは完了したけど……

納得して頂けたのか（？）結局キャンセルにもならず、納品後の追加作業も無しになりました。

でも、なんとなく面倒なので早く終わらせたい感がありましたし、結局モヤモヤした感じでお取引きが終わってしまったことは残念でした……。

私が相手の方の要望に応じていたらこんな結果にはならなかったかもしれませんが、やっぱりそれは出来ないなと思いますし、今後もその考え方を変える気はありません。

今回の件について思ったこと

今回のことは、お互いの考え方と許容範囲の違いによって起こってしまったトラブルなのかなと思っています。

相手の方からお伝えされたことは正直納得できない部分もありましたし、モヤモヤもしました。しかし、そんなことになってしまったのも、私の落ち度「誤解を与えるような発言・事前の説明不足」があったからだと思いますので、今回の件については自分の責任だと重く受け止め、深く反省しています。

お取引き中以外の作業について

お取引き前、お取引き後の作業については色んな考え方があると思います。

私は打ち合わせはご購入頂く前に済ませることもありますし、時と場合によってはサンプルを提出することだってありますが、本格的な作業は絶対にお支払い前にはしないようにしています。
色々な進め方の方がいらっしゃるかと思いますが、持ち逃げとかもありますし……。

お取引完了後の作業については、時間と労力の関係から私は対応しきれないと思うので、（無償では）受け付けておりません。

人それぞれ色々な考え方があると思いますので、私が正しい誰かが間違っているという話ではありません。私の考え方はこう、というだけの話です。

今後は今回のような事態を招かないように、「納品物の確認リテイクは必ず取引中にお願いします。納品後の追加修正等は有料です」といった趣旨の文を全出品に付け加えておきました。

説明に書いてあってもゴネてくる人がいたら、それは相手の方の確認不足であり、説明責任を果たしている私に非はないということになりますので……。

なんだかこういったトラブルがある度にどんどん説明文や注意書きが長くなっていってしまって、すごくとっつきにくい人になっていないか心配ですが、自衛のためには仕方ないですね……（ ; ; ）

（私の中の）ルールやマナーをきちんと守って頂ける方でないと、双方にとって気持ちの良いお取引きは出来ないと思っていますし、購入者さんが誰に依頼するか選ぶ権利があるように、こちらにもどんな依頼を受けるのかを選ぶ権利はあります。
説明文にご納得頂けた方とのみ、節度を守った範囲内で真心を込めたお取引きをしていけたら……と思っております。

自分の常識は他人の非常識

今回の件で、本当に自分の常識は他人の非常識だとつくづく実感しました。

所変われば常識も変わりますし、考え方も価値観も人それぞれ。自分が絶対正しいなんてことはありません。
悪気はなかったとしても、相手を傷つけたり、誤解を与えることもあります。

なるべく相手の考え方や価値観を尊重したいとは思いますが、許容できないこともあります。言わなくても伝わるだろうと過信せず、どうしても自分の中で許容できないことは（しっかりと相手にご理解頂けるように）きちんとお伝えしていけたらと思いました。

まとめ

今回記事にしたお取引きが終わった後はすごく疲労感がありましたし、自責の念やモヤモヤした感情もありましたが、良い勉強にはなりました。

もう同じ過ちは繰り返さないように、自分の常識は他人の非常識だということを念頭に置いたうえで、これからの人生に今回失敗した経験を活かしていけたらと思います。