【小説執筆】お仕事の実績サンプル③

2019年4月25日

こんにちは、『優月の気ままな創作活動』にお越し頂きありがとうございます。
管理人の春音優月(はるねゆづき)と申します。

自分のオリジナル小説も趣味で書いていますが、ココナラとスキマで小説執筆のご依頼もお受けしております。
非公開で書かせて頂いた小説も多いのですが、公開許可を頂いたご依頼品はいくつか当ブログでもご紹介させて頂きました。
お仕事実績①
お仕事実績②

今回の記事では、また新しく公開許可を頂いた作品を紹介させて頂きますので、ご興味のある方はよろしければご覧になっていってくださいね。

tsf小説フルダイブ型VRもの

サンプル公開

まずはアバターの設定からか……。

VR用のメガネをつけ、ゲーム仲間から強くすすめられたフルダイブ型のVRゲームをプレイしようとすると、「アバターを設定してください」という文字が表示される。

アバター設定は大事だよな。
どうせゲームだし、普段の陰キャの自分とはかけ離れたキャラでプレイしたい。

明るくて、もちろんスタイルも良くて、……ああ、でも、正統派ヒロインタイプもいいけど、クール系もいいな。妹系もいいし……。

あれこれ悩みながらも、ついいつものように自分好みの可愛いアバターを作成しかけてしまったけど、そういえばこれはフルダイブ型だったと思い出す。

ファンタジー系のVRゲーはいくつもやってきたけど、フルダイブ型のゲームは初めてだ。普通のVRよりもさらに臨場感があり、自分が本当にその世界にいるように感じられて、触ったり触られたりしているような感覚まであるらしい。

VRゲーマーの間で密かに話題になっていたもので、もちろん俺も興味があったんだけど、ただ難点はこれが女体化モノだってことだ。

エロゲはいいけど、女体化というところが引っかかって中々手が出せなかったけど、ゲーム仲間からこのゲームはすごいからやってみろと散々力説され、そんなに良いなら…..とプレイしてみることにした。

そんなわけでプレイすることにしたフルダイブ型のVRゲーム。

フルダイブってことは、俺がアバターになりきるってことだよな?
プレイしたことがないから、いまいちフルダイブ型ゲームのやり方が分からないけど、可愛い女の子になりきる自信がない。

なんせ生まれた時からもうすぐ四十になるこの年まで、ずっと隠キャとしてひっそりと生きてきた。一度も彼女が出来たこともなければ、陽キャの可愛い子ともイケメンとも無縁の人生だ。

そんな俺が陽キャになりきれるか?

せっかくなら可愛いアバターでプレイしてみたいけど、いかにも陽キャでスクールカースト最上位にいそうな子の気持ちなんて分かるわけない。

悩んだ末に、高校生だった頃の自分を女体化したようなアバターを作成することにした。

名前は綾、年齢は16才、背は小さめで、髪の毛は腰まである黒髪。さりげなく巨乳だけど、クラスの隅にひっそりといそうなおとなしい感じの女子。

女言葉で喋る自信もないけど、見た目からして無口なタイプだし、あまり喋らなければ大丈夫だろう。

え?いたの?と言われそうな目立たないタイプの女子高生アバターを上手く作れて満足した俺は、早速VRエロゲをプレイすることにした。

ここは…..、電車の中?

ふと気がつくと、人がぎゅうぎゅう詰めになっている満員電車の中にいて戸惑ったけど、そういえばゲームだったなコレ。

一話目がどんな内容なのか謎だけど、いきなり電車から始まるのは予想外だった。

それにしても、リアルすぎ…..。

周りにいる人間は本物の人間としか思えないし、熱気やぶつかり合う肩の感触まで感じられる。

扉側に押しやられていて、ほとんど身動きもとれないけど、感動の余りにキョロキョロしてしまう。

扉の窓のところを見ると、さっき作成したばかりのアバターと目が合った。

腰まである長い黒髪、セーラー服がはちきれそうなぐらいの巨乳、小さくて地味な見た目。

これ……、俺、なんだよな。
本当に女の子だ。地味だけどちゃんと女子高生だし、胸もでかい。

初めて履くスカートもスースーして変な感じだけど、思ったより胸って重たいんだな。よくばって巨乳にしすぎたか?

……え?

尻に違和感を感じて振り向くと、その違和感はすぐに消える。尻を触られたような気がしたけど、……気のせいか?

しかし、そんなことが何度か続き、しまいにはスカート越しにあからさまに尻を揉まれて確信した。初めは電車が混んでるから不可抗力で手が当たってしまうのかと思ったけど、どう考えてもこれはわざと触ってる。

もしかして、これが一話の内容?
いきなり痴漢プレイ?

(略)

「綾ちゃん、次一緒に歌おうよ」

「は、はい?」

目を開けると、目の前にはいきなりイケメンのドアップがあり、しかもそのイケメンからマイクを手渡されて受け取ってしまった。

ここは…..、カラオケ?

よく見ると、俺と同じようにセーラー服を着た女子と、やたらオシャレな服を着た大学生くらいの男たちが、男女でペアになって話している。

「もしかして合コンは初めて?
綾ちゃん大人しそうだから、もしかしたらそうなのかなと思って」

合コン?

状況が飲み込めずにいると、さっきの茶髪のイケメンに話しかけられ、さりげなく肩を抱き寄せられた。

慣れてるな〜……。
イケメンだから当たり前か……。

俺には一生縁のないことだと思ってたけど、まさか初めての合コンが女として参加することになることなんて思わなかった。いや、これゲームだけど……。

「……はい。変……、ですよね」

「ううん、良いと思うよ。
新鮮だし、可愛い」

可愛い?隠キャなのに?

どう考えても他の女子の方が圧倒的に可愛いのに、にっこりと微笑まれて不覚にもキュンとしてしまった。

イケメンは、心までイケメンなのか……。

感心していると、飲み物を持った店員がドアを開けて入ってきて、イケメンが率先してそれを取りにいく。

「頼んだ飲み物きたよ。飲む?」

「あ、……はい。ありがとうございます」

イケメンから手渡された薄い青色の液体が入ったグラスを少しだけ口に含む。

……ん。これ、酒?きつ…..っ。

元々そんなに酒に強い方ではないし、相当度数の強い酒だったのだろう。

さっぱりとした味だったけど、一口飲んだだけで一気に酔いが回った。

「どうしたの?大丈夫?
酔っちゃった?」

あ〜…..世界がぐるぐる回ってる〜……。

イケメンが目の前で色々話しかけてくれていたけど、イケメンがぼやけて見えるし、何を言ってるのかも理解できない。

頭がぐらぐらしてまともに座っているのすらきつくなってきて、目の前のイケメンにもたれかかった。

あれ?ここどこだ?
さっきまで家でゲームやってて、いや合コンで酒飲んでたか……?

頭にモヤがかかったみたいになって、今までのことが思い出せない。

前にもこんなことがあったような……。
あの時は黒人痴漢男にホテルに連れ込まれてたけど、ここはどう見てもホテルじゃない。

……誰かの家?

ベッドの上でぼんやりしていると、茶髪のイケメンに後ろから肩を叩かれた。

「あ、起きた?
綾ちゃん酔って眠っちゃったから、心配してたんだよ。家も分からないから、とりあえず俺の家に連れてきちゃったけど、ごめんね?」

……さっきのイケメンだ。
そうか、確か俺、合コンで酒飲んで……。

「大丈夫?気持ち悪くない?
何か欲しいものあったら何でも言ってね。
一人暮らしだし、遠慮しないで」

「あ……、気分は大丈夫、です……」

イケメンは、こんな時まで神対応なのか。
そりゃモテるだろうな。
もし俺が同じ状況だったら、終始オドオドしていたに違いない。今もどうしていいのか分からなくてオドオドしてるけど……。

……カラオケの時もだけど、距離が近くないか?

ベッドの上に座っていた俺にごく自然に近づいてきて、肩が触れそうな位置にいるイケメンの顔を直視できずに目をそらす。

「緊張してるの?可愛いね」

異性はもちろん同性とでも人と話すのが苦手で、視線をそらしまくっている俺の顔を優しい目で覗きこんでくるからますます困る。優しい対応に慣れてないから、ものすごく居心地が悪い。

「……いえ、あの……、っ!」

伸ばしっぱなしの長い髪を撫でてくるイケメンに何か言わなくてはと口を開きかけた瞬間、その唇にイケメンの唇が重なった。

男の唇でもこんなに柔らかいんだ…..。
風俗の子もキスは嫌がる子が多くて、女の子ともキスはほとんどしたことないけど、なんとなく男の唇はもっと固いと思ってた。

男からキスされているというのに不思議と嫌悪感はなく、何度も角度を変えて優しくキスをされて、ふわふわ心地良くなってきた。

キスってこうすればいいんだな…..。

イケメンとのキスに夢中になっていると、そのままベッドに体を倒され、イケメンが馬乗りになってくる。

「……綾ちゃん、いい?」

「……は、はい」

真剣な瞳で見つめられ、つい反射的に頷いてしまった。

……なんだこの流れは。
今までと違いすぎる。

(略)

あとがき

フルダイブ型のVRゲーム(tsfもの)という題材で、いくつかエピソードを書かせて頂きました。(※こちらに公開させて頂いたものは、ご依頼者様にお渡しした作品から一部内容を変更させて頂いてます)
年齢制限のかかるシーンが主なので、ブログには公開できる部分が少ないのですが、私自身もtsfものは大好きなので大変楽しく書かせて頂きました。

まとめ

全年齢向け作品もお仕事で執筆させて頂いておりますが、大人向け作品もご依頼で書かせて頂いてます。全年齢向けが基本料金で、大人向けの描写がある作品は追加料金にされている出品者さんもけっこうお見かけしますが、今のところ私はどちらも同じ料金でお受けしています。

2019年4月25日お仕事の実績, 創作活動

Posted by 春音優月