【執筆10周年企画】テーマ「年下攻め」コンペを開催してみた

2022年8月2日

こんにちは、『優月の気ままな創作活動』にお越し頂きありがとうございます。
管理人の春音優月（はるねゆづき）と申します。

今年の8月で執筆10周年、同時にブログ4周年を迎えました。

休み休みですが、どうにかここまで続けてこれました。ここまで続けてこれたのも、応援してくださる方や読者さまのおかげです。
節目の年ということで、今年は例年よりもさらに特別な企画を用意してみました。ぜひ見ていって頂けると嬉しいです。

今回の企画が誕生した経緯

10周年の特別企画のために……

今回の企画の趣旨は、こちらの指定したテーマに沿ったイラストを描いて頂き、イラストから連想した物語を書くというものです。

実は同じような企画は、1年前2年前にも行っています。
執筆8周年企画
執筆9周年企画

今年は何が違うのかというと、例年までは 「1人の方に依頼させて頂き、一緒にイラストを作っていく」という形ですが、今年は「先にイラストを描いて頂き、集まったイラストの中から好きなものを選ぶ」ということ。

それから、例年まではブログに載せる用の短編用でしたが、今年は長編もしくは中編用を想定していました。

そして何より、昨年までは一作だけでしたが、今年は複数執筆させて頂くことを最初から想定していたのです。

企画自体は同じでも、テーマも違いますし、節目となる今年は1年前2年前よりもぐっと豪華にしたいなと思い、この企画を用意しました。

コンペとプロジェクトの違い

スキマやココナラのリクエスト機能は、何度か利用させて頂いてます。
リクエストは、こちらから特定の方にお声かけする形ではなく、「こんな依頼をやって頂ける方いませんか？」と募集をして、立候補を待つ形ですね。

ココナラはこの形だけですが、スキマは「一緒に成果物を作っていくプロジェクト形式」の他に、「完成品を提出して頂き、集まった中から好きなものを選ぶコンペ形式」があります。

今回利用させて頂いたのが、コンペ形式になります。

コンペの存在はしっていても、今まで利用したことは一度もありませんでした。

それというのも、プロジェクトは立候補だけなので不採用でもそこまで罪悪感がありませんが、コンペだと完成品を作って頂いたのにも関わらず不採用の方には報酬をお支払い出来ない……という申し訳ないことになってしまうので、ちょっと気が引けていたのですね。
まあ参加頂く方は、不採用になる可能性も折り込み済みで参加して頂いていると思うので、そこまで気にしなくてもいいのかもしれませんが……。それでも申し訳ないような気がして。

そして、あともう一つ大きな問題が。
プロジェクトだと立候補だけなので完成品がない状態ですが、コンペで素敵な完成品やラフがたくさん集まったら、絶対ひとつに絞りきれない自信がありました。笑

そんな理由でコンペは開催したことがなかったのですが、今回は特別企画なのでいつもよりも多めに予算を準備したこともあり、複数採用前提でコンペを開催することにしたのです。

システム上コンペからは1名しか採用できない仕様になってますが、他にも気に入ったものがあれば個別にお声がけする可能性があります……と記載してコンペを開催しました。

不採用時の負担を少しでも減らそうと、「ラフでのご応募もOK」「採用不採用問わず、描いて頂いたイラストはポートフォリオに掲載OK」「不採用のものは、販売・デザインの転用OK」といった自由度高めのコンペです。

コンペのテーマ「年下攻め」

今回のコンペで募集させて頂いたテーマは、年下攻めです。

はい、完全に私の趣味です（笑）
私が得する企画です。

今回は10周年なので、もう思いきり好きなことをやろうと思って、こちらのテーマにしました。

以下、ざっくりとした募集内容。

・「年下攻め」または「年下ヒーロー」をテーマにした、創作BL（またはTL）表紙風イラスト。描いて頂いたイラストから連想した物語を書きたい。
・人数　二人
・年齢　19才〜30才
・ファンタジーでも現代設定でも可。人間同士でも、多少の人外要素が入ってもOK。
・キャラクターの外見、関係性、構図等も自由。
・全年齢におさまる範囲内のイラスト希望。

もちろん実際にはもっと丁寧な文章で記載しましたが、大体こんな感じです。
その他こちらの使用用途や目的、イラストの納品形式等の希望を添えて募集させて頂きました。

年下攻めや年下ヒーローが大好きですが、何でも良いというわけではなく、一応自分の好きなキャラクターの属性や関係性もあります。

ただ毎回それだとワンパターンになってしまいますし、色々なキャラクターの物語が書けるようになりたい・自分の幅を広げたいという目的もあり、今回は自分の好みはあえて記載せず、「クリエイターさまの好きな属性で自由に描いて頂いたイラストが見たい」と募集させて頂きました。

コンペの開催期間は、約一ヶ月に設定しました。

どのくらいの方に応募して頂けるのかは分かりませんでしたが、一ヶ月の間に集まったイラストの中から「このキャラクターの物語を書きたいな」と思ったイラストを採用させて頂くわけです。

かなりざっくりとした指定なので、どんな年下攻めイラストが集まるのかなと私自身もワクワクしながら待たせて頂きました。

集まったイラストの傾向と採用基準

集まったイラストは、30件以上。
大変ありがたいことに、たくさんの方にご応募頂けました。

みなさんとても素敵なイラストを描いてくださって、大好きな年下攻めをたくさん見ることが出来て、本当に幸せでした。ありがとうございます。

ちなみに、ほとんどの方がBLでのご応募でした。
タイミングなのか、BLの方が描きやすかったのか分かりませんが、とにかく圧倒的にBLが多かったです。TLは２枚くらい？
採用させて頂いたイラストも全てBLです。

そしてなぜなのか分かりませんが、金髪の攻めがかなり多かったです。たぶん半分以上そうでしたねw
攻めと受けは髪色が違ってた方がいいかなと私も思いますが、しかしこれだけ金髪攻めが多いのは予想外でした……。

設定としては、ファンタジーよりも現代が多かったですね。
現代だと、大学生×サラリーマンが多かったです。これはたぶんパッと見て「年下攻め」だと分かるので、その設定で描いて頂いた方が多いのではないかなと思いました。

個人的には、後輩大学生×先輩大学生とか部下×上司みたいな同じ環境にいる二人の年下攻めBLが好きなんですが……笑

でも大学生×サラリーマンは書いたことがなかったので書いてみたいなと思いましたし、この設定で書いてみたいと思ったイラストもあったので、今回は大学生×サラリーマンのイラストも2枚ほど採用させて頂きましたよ！

イラストの採用基準ですが、
①テーマ「年下攻め」が伝わりやすいイラスト
②ストーリーのイメージがわきやすい、この設定で書いてみたいと思える
③「うちの子」として受け攻めを愛せるか
④絵柄の好み
という基準で決めせて頂きました。

イラストの完成までにやりとりが必要なリクエストだとお人柄とか相性も大事かなと思いますし、「書き上げた小説にイラストを付けて頂く」というような募集内容だと、絵柄の好みもかなり優先度が高いですが。
今回はそういった趣旨ではないため、絵柄よりも設定やインパクトを最重要視させて頂きました。

とはいっても、クリエイター様の方の問題ではなくて、「私が」イメージが湧くかどうか、書けるかどうか、ということです。

綺麗なイラストだな〜、設定も分かりやすいなと思っても、ちょっとこの設定では私は書きにくいかな……と感じて、見送らせて頂いたイラストもありました。
今回の採用基準は、完全に私の感性によるところがあるので、そういう点ではせっかく描いて頂いたのに採用出来ずに申し訳ないなとも感じました。

設定ともう一つ重要なのは、「うちの子として愛せるかどうか」ですね。

スキマやココナラでご依頼を頂いて、他の方のオリジナルキャラクターの物語を書かせて頂くこともありますし、たぶん書くこと自体はどんなキャラクターさんでも出来ると思うのです。もちろん書く時は、そのキャラクターさんを最大限に理解する努力をして、そして心から愛して書かせて頂いてるつもりです。

ただお仕事で書かせて頂くのと、自分のキャラクターとして「うちの子」に出来るかどうかはやはり別というか。

自分の幅を広げることが目的でも、やっぱりその中でも「うちの子」として愛せるキャラクターがいいなという私のワガママで選ばせて頂きました。

①設定
②愛せるキャラクター

完全に私の感性にはなりますが、今回は以上の二点を重要視させて頂きました。
絵柄の好みも多少は影響していますが、今回は絵柄も幅広く選ばせて頂いたつもりです。

コンペから採用1名、個別お声がけ5名で、今回は6名の方とご縁がありました。
ちょっと予算を超えてしまったのですが笑、素敵な年下攻めイラストをたくさん購入出来て、とても幸せです。

今回ご縁がなかった方も、素敵なイラストのご応募ありがとうございました。
みなさまの素敵なイラストから、たくさんの刺激を頂きました。

採用させて頂いたイラストの紹介

それでは、採用させて頂いたイラストとクリエイターさまの紹介をさせて頂きますね。

コンペ本採用イラスト

こちらのイラストは、かもねさまが描いてくださりました。

赤髪騎士×異世界転移してきた日本人魔法使いをイメージして描いてくださったということです。

パッと見て世界観やキャラクターの属性が分かりやすく、ぜひこちらの設定で書いてみたい！と思い、こちらのイラストを本採用とさせて頂きました。

異世界BLって書いたことないんですよね。
女体化とかパラレルワールドとかファンタジー要素はあっても、BL以外も含めて現代ものを書くことが多いです。
いずれ書いてみたいとはずっと思っていたので、異世界BLに挑戦する良い機会かな？と思いました。

無骨そうな年下騎士も良い感じ♪
日本人はちょっと気弱そうな感じかな？
カップリングも好きな感じで、妄想が膨らみそうなイラストです。

個別お声がけイラスト①

こちらのイラストは、まひろ@さまが描いてくださりました。

イメージは、不良生徒×新米教師、またはチャラ男×サラリーマン。可愛く、爽やかな絵柄を心がけて描いてくださったそうです。

実際に、とても可愛くてさわやかですよね。
甘い雰囲気もあって、かっこいい攻めと可愛い受けで、組み合わせも好みです。
こちらは、可愛い雰囲気やキャラクターに惹かれてのお声がけさせて頂きました。

あんまり自分ではチャラ男は書いたことがなかったのですが、今までは適当に要領良く生きてた攻めが受けを溺愛するようになるとかいいな……とか妄想しながらお話を考えています。

そして、二人の小指を繋ぐ赤い糸。
こちらを使って、現代ものだけど多少ファンタジー要素も入れてみたいですね。

個別お声がけイラスト②

こちらのイラストは、 ぽる谷さまが描いてくださりました。

歳の差ものの波瀾万丈な日常感の始まりをイメージして描いてくださったということです。

デザインは現代風ですが、たしかになんとなく波瀾万丈感がある……。
受けが持っている白旗から、なんとなくバトルものをイメージしました。

こちらのイラストは、味のある絵柄とキャラクターの個性が分かりやすいところが素敵だなと思って、お声がけさせて頂きました。
今風のキラキラな感じとはまた違いますが、パッと目を引くような絵柄で、なんかとても好きな感じです。

金髪攻めの方はなんとなく戦隊モノのヒーロー（レッド）ぽいな。でも受けは守られるポジでも、仲間ポジでもなくて、敵っぽい……？
年下ヒーロー×気弱怪人とか萌えるのでは……？　と、受けの待っている白旗や二人の表情から想像が膨らみました。

個別お声がけイラスト③

こちらのイラストは、NEKOさまが描いてくださりました。

昔公園で出会い、小学生だった時は受けに守られていた攻め。引っ越しを機に離れ離れになったけど、大人になって再会し、攻めは「今度は僕が受けを守る」と決めている。
というようなことを想像しながら、書いてくださったということです。

こちらは設定がまず好きだなと思いましたし、透明感があって美しいイラストに惹かれてのお声がけでした。

金髪だけどチャラ系ではなくて、わんこ系の攻め。受けもなんとなく捉えどころがなさそうで、ちょっと難しそうな感じ？
攻めの方はさわやか元気なわんこでも良いし、意外とヤンデレでも合うかも。受けはビッ◯かクール系がいいかも？
奥深いキャラクターの表情が魅力的で、色々と想像が膨らみました。

個別お声がけイラスト④

こちらのイラストは、 海月の雪さまが描いてくださりました。

人気No1の新米ホスト×引退間際の元No1ホストをイメージして描いてくださったということです。

ホスト系は未知の分野ですが、キャラクターがとても好みで、ぜひ書いてみたい！と思いました。金髪わんこな攻めとちょっと気が強そうな受け、とても良い……
明るく可愛い絵柄にも惹かれました。

ホストじゃなくても、バーテンダーとか夜のお仕事なら何でもいけそうな感じですが、イラストに合った華やかな世界観にしたいな。
攻めはわんこだけど、ちょっと生意気そうな感じ……とこちらのイラストも色々と妄想が膨らみました。

こちらの表紙イラスト用の作品は設定を詰めて、すでにキャラクター設定や世界観もざっくりと決めました。

タイトルも決めたので、自分で文字入れ。
表紙だけは準備出来てます、まだ本文は一文字も書けてないですが（笑）

dom/subものにしようと思ってます。

個別お声がけイラスト⑤

こちらのイラストは、もこさまが描いてくださりました。

年下オオカミ×流されウサギというコンセプトで描いて頂いたということです。

こちらのイラストはもうね、設定が優勝。
ケモ耳で、年下攻めが狼で受けがうさぎとか好きしかないです。
水彩っぽい塗り方も、私が今までお願いさせて頂いた方の中にはあんまりいらっしゃなくて、新鮮で良いなと思いました。

獣人が普通にいるファンタジーな世界観が合いそう。オメガバースにしてもいいかも？
こちらのイラストは、キャラクターの関係性や世界観もイメージが湧きやすかったです。

かなりざっくりとですが、イメージしている世界観があるので、タイトルを決めてみました。
自分で文字入れ。
ちなみにこちらも本文はまだ一文字も書けてない模様です（笑）

まとめ

たくさんの年下攻めイラストを拝見出来て、とても幸せでした。
表紙として買取させて頂いたので、しっかりとプロットを決めたら、どこかのサイトで連載したいなと思います。

10周年となる今年は、初の単著での商業電子書籍を出版させて頂くことが出来ました。
まだまだ書きたいものもやりたいこともたくさんあるので、一歩ずつでも進んでいきたいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

来年の企画はすでに考えていて、のんびり進行中ですよ。